- けんとく
- I
けんとく【乾徳】(1)天子の徳。 君主たるものの徳。 聖徳。⇔ 坤徳(2)常に前進しようとする立派な精神。IIけんとく【建徳】南朝の年号(1370.7.24-1372.4.?)。 正平の後, 文中の前。 長慶天皇の代。IIIけんとく【見得】(1)〔仏〕 主として禅宗で, 真理を悟ること。(2)理解し会得すること。IV
「返々, 有主・無主の変り目を~すべし/至花道」
けんとく【見徳】(1)富くじの当たりはずれを予測させる前触れ。 また, 富くじのこと。「第六天の~にええの/黄表紙・見徳一炊夢」
(2)前兆。 予感。 縁起。「これは何でもいい~だ/咄本・鯛の味噌津」
(3)江戸時代, 天明(1781-1789)頃に流行した, もぐりの富くじの一種。Vけんとく【謙徳】へりくだって高ぶらない徳。VIけんとく【賢徳】狂言面の一。 鬼畜面で, 「犬山伏」の犬, 「止動方角」の馬, また蟹(カニ)・蛸(タコ)などに用いる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.